あれから、10年。
みなさんはあの日、どうされてましたか・・?
私は当時、窓からWTCが見えるコンドに住んでいました。
やっとの思いで職場から帰宅して、ツインタワーがあるはずの場所に立ち上る猛煙を、
茫然と見ていました。
偶然、9.11のきっかり一週間前、WTCの展望レストラン、Windows on the Worldで
食事をしました。
仕事の帰り、「夜景が見たい!でも、ポッシュなレストランなんて知らないし~・・」と、
単純に、WTCの展望レストランに足を向けたのでした。
案の定、レストランではニューヨーカーはほぼ見かけず、ツーリストでいっぱいでしたが、
スタッフの方々はみな親切で、気持のよい人達でした。
魚料理でも、赤ワインが飲みたいと言うと、軽めのPinot Noirを薦めてくれたソムリエさん。魚でも赤はアリなのだと教えてもらい、それ以来、すっかりピノ・ファンになった私・・
パンを選ぶのに迷っていたら、「両方美味しいよ!」と、二つともパンを置いていって
くれた優しいウェイターさん。(まあ、忙しかっただけかもしれないですが・・)
そして、繊細な飴細工の金色の糸で飾られた、美しいデザートを、今も覚えてます。
後日、デザート担当のチーフ・パテシエの方が、亡くなっていたことを新聞で知りました。
そのパテシエの方は、独立して自分の店を出すために、8月に辞表を出していたものの、
自分の引継ぎが見つかるまではと、店にとどまってくれていたのだそうです。
あの日も早朝からペイストリーを作っていて、惨事に巻き込まれました。
Photo: Piclund.com
ここロックランドでも、多くの方が帰らぬ人となりました。
今日のブログは、この10年間のそれぞれの想いが、癒されることを祈って・・・