都会に疲れたニューヨーカーたちへ~NY ロックランドの週末 |
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アメリカに来た時、暖炉のある家って、憧れでした。
でも、最初に住んだ家は、暖炉禁止のコンド・・・ 次に買った家も、暖炉のない家。 そこで、半地下のリフォームを機に、暖炉をつけることにしました。 まずは、ビフォー。 (散らかしたの、私じゃないよ~っ^^;) アフター。 ここまで来るのに、トラブル満載の、長い道のりが・・・涙。 ホントに長いので、ここから下は、興味がある方のみ、お読みください^^; まず、暖炉を選ぶにあたり。 元「焚き火友の会」会員?としては、やはり本物の薪を使う暖炉がいいな~と、 最初思ってました。 でも、長年のアメリカ生活で、「本物」の暖炉は、意外と大変ということがわかり。 まず、毎シーズン、使う前に、専門業者にチムニー(煙突)のお掃除を頼む必要があります。 これを怠ると、チムニーの中に溜まった樹脂やらススやらで、暖炉が不完全燃焼を 起こしたり、有毒ガスが逆流したり、時には火災の原因となり、非常に危険です。 次に、「本物」の暖炉は、いったん火をつけると、完全消化するまで、2~4時間は 外出するのが不安です。 基本的に薪というのは、赤々と燃えている時間よりも、炭化してくすぶっている時間の 方が長いのです・・・ 実際、アメリカでは、暖炉の火の不始末から、多くの火災が発生しています。 また、風が強い日の使用も、危険・・・ 五大湖沿いの、風が強い州では、薪暖炉自体が禁止されている地域すらあります。 そこで我が家のチョイスは・・・「ガス暖炉」 使いたいときには、ワンタッチで点火。消したいときにもすぐ消せる。 最近はデザインもお洒落で、炎も本物の薪の炎と遜色ないクオリティの製品が出てます。 我が家では、リフォーム業者が薦めた「Regency」というメーカーのカタログの中から 選びました。 まずは、木枠を組み・・・ その中にガス暖炉を設置。 横からみたところ。換気孔は後ろの壁に直接穴をあけて外へ出します。 木枠の幅がちょっと狭いので、枠を両側に4インチほど広げてもらうことにし・・・ 耐火ボードを張って、形になって来ました。 塗装もほぼ終わり、暖炉周りはどっちの色がいい~?と聞かれたのですが・・・ どっちも微妙だったので、中間色を取らせて頂きました。^^; そして、待望の点火! ・・・が、ナニこの真っ青なガスコンロ色!? 業者にクレームをいれたところ、「ガス暖炉だから、こんなもん。」 ・・・んなわけね~だろっ!怒 で、こーいう時に頼りになるのが、我が家の理系オタク・・・ 業者から、取り付け説明書のぶ厚いバインダーを借りて調べ、「ウチは都市ガスなのに、 プロパンガス設定になってる。」と指摘。 あわてて設定を直す業者・・・ その結果が、これ。 少し改善されたけど、なんかまだ違うんじゃない・・? 業を煮やして、メーカーのRegencyに問い合わせを入れたのですが、ここで気づいたのが、 Regencyは、カナダの会社で、アメリカに支社がありません。 全ては、暖炉を購入したディーラー経由で対応するシステムになってます。 ところが、そのディーラーの対応が、どうにも冷たく、全然親身にヘルプしてくれず・・・ ここで発覚したのが、実は、業者、ディーラーの正規の取り付けを頼まず、なんと、 自分で暖炉を取り付けていました。 つまり、我が家の暖炉には、ディーラー保証がついてません。 そりゃ、ディーラーだって対応が冷たいわけです。 我が家のオタクも、これには激怒・・・ が、そこは理系?、問い詰め方も、なんか的がズレてます^^; 「Regencyの取り付けセミナーは受けてるのかぁっ!?」 「う・・・受けてない。高いから。」と、素直にひるむ業者。 この建築業者さん、実は、女性で、しかも、日本語がしゃべれる、柔道黒帯の アメリカ人女性。ハワイの日系企業で働いていたことがあるそうです。 女性、しかも親日家?とあって、最初は和気あいあいとリフォームを進めて頂いてた のですが、この他にも、やることがあまりにめちゃくちゃで、不信感が募るばかり・・・ 途中で大工さんも、彼女とトラブり、2名辞めてしまったという・・・ でも、その大工さんは、結構「匠」なアイデアを出してくださる方で、我が家の仕事も ちゃんとやり遂げてから辞めてくれました。 後日、その大工さんが、「自分がやった仕事の写真を撮らせてほしい」と訪ねてきたので、 もちろん快く承諾。 で・・・暖炉ですが。 はるかカナダのメーカー・Regencyも、ディーラーも頼りにならず、結局我が家の 理系オタクが色々実験?した結果、炎が青いのは、換気が原因と結論・・・ 我が家の半地下は、半地下とはいえ、崖っぷちに家が建っているので、高さ的には ビルの6~7階に等しい位置にあります。 このため、風が強く、暖炉の排気口から空気が逆流してくるのが、青い炎の原因らしく・・・ そこで、換気をコントロールすべく、排出口の周りに、こんな覆いを作らせました。 これで、一瞬は、改善したものの・・・ 気がついたら、暖炉の火が消えてる・・・! 外に出ると、ガスの臭い・・・ 不完全燃焼、起こしてるやんっ!! 業者が、覆いの下を塞いで、上部だけが開いてる箱型にしたため、空気が通らな かったらしく・・・ これは、作成途中に、我が家の理系オタクも、「下を塞いじゃマズイんじゃないか?」と 指摘してたのですが。 またもや激怒した我が家の理系オタク、工具を持ってきて、下の覆いをはずしてしまいました。 結果、ようやく、柔らかく透き通ったオレンジ色の炎に・・・ ベースの青い部分は、ファイアーベッドと呼ばれる青色のクリスタルですが、これも、 標準仕様であるにも関わらず、業者が「オプション」と言い張り、彼女が追加発注を 強行しようとした矢先、ガレージに捨てられた段ボールの中から、我が家のオタクが 発見したと言うトラブル付き・・・ とりあえず、一件落着したものの、ガスが絡むことで危ないので、正規ディーラーに 別料金を払って、もう一度見てもらうことにしました。 (その正規ディーラーの社名は、「Design Air」・・・まさに、炎の色や形は、空気で デザインされるのですね) それにしても、トラブル続きで、暖炉、ようやくできた頃には、暖炉の季節、終わっちゃったよ・・・^^; せめてもの、我が家の猫が、この暖炉を大好きになってくれたのが救いです・・・ にほんブログ村
by kawamuko
| 2013-05-20 08:07
| 番外
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Comments(10)
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johgo-009 at 2013-05-20 08:55
いろいろ大変でしたね。
さすがアメリカって感じがしますが、当人にとってはたまったもんじゃないですね。 やっぱり薪は大変なんですかね。日本のちょっと昔のお風呂は薪と石油両方使えるのとかありましたが。 この辺でも、拘ってる人は薪ストーブとか離れに置いてる家もありますね。断然、暖かいです。 我が家の納屋を改造したカラオケ部屋でも、陶器の大きな火鉢で炭を燃やしたりしたことがありましたが、換気扇を回していたにも拘らず、ちょっと軽い中毒になりかけたことがありました。
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kawamuko at 2013-05-20 11:11
向かいの家が薪ストーブを使っていて、
これもいいな~と思ったのですが、 やっぱり煙管の掃除が必要なようで・・・ 中毒、大事がなくて良かったですね~! でも、納屋をカラオケ部屋に改造って、すごく 楽しそうでイイですね~(^-^)
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marumimi
at 2013-05-20 12:53
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すごく素敵です- 今年の冬が楽しみですね。
大都会ニューヨーク,全てがさっさとスピーディーに片付いていきそうなイメージを持っているのですが、実はたいへんなんですねー。 中国か!と思ってしまいました。 (もっとも大連の友人宅は、内装業者さんが余ったセメントを配水管に流して詰まってしまったというおまけ付ですが。) 私も、長火鉢を使いたくて(お茶屋の女主人風に)あれこれ考えましたが、マンションでは換気が不安なのであきらめました。
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kawamuko at 2013-05-20 23:16
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まるお
at 2013-05-22 09:10
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kawamuko at 2013-05-22 22:02
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まるお
at 2013-05-23 01:43
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shidekubo
at 2013-05-25 00:04
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kawamuko at 2013-05-25 10:52
理系オタク、片づけはダメですが、こーいう時は
頼りになります笑 扉付の暖炉って、扉がススで真っ黒になりますよね~。 結局、炎が全然見えないという・・・ こーいう実物もたくさん見て、結局、我が家はガス暖炉に 決めた次第です。
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ナノエア
at 2016-02-09 23:15
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