ヨハン・シュトラウスの「こうもり」(Die Fledermaus) を、METオペラの新作で、観てきました。
新年にふさわしく、とってもゴージャスなステージで、誰も死なないオペラです笑
Photo: Metropolitan Opera
実はシュトラウスの「こうもり」、私が生まれて初めて観たオペラでもあります・・・
それも、メトロポリタンオペラの、大晦日のニューイヤーズ・イヴ・ガラで観たという稀有な経験・・・
まあ、当時は、日本もバブルでしたしね笑
このオペラ自体、ニューイヤーズ・イヴのパーティが舞台なので、大晦日にふさわしいオペラ
なのですが、いかんせん、セリフ回しが非常に多いオペラ・・・
そんなわけで、セリフの部分は、上演国の言語に直されることが多く・・・
前回観たときは、セリフの部分が英語で、歌はドイツ語だったのですが、今回は、セリフも歌も、
すべて英語でした。
セリフは、ドイツ語のリブレットを単に訳しているわけではなく、現代風にアレンジされてます。
今回、セリフ部分の脚本を担当したのは、ブロードウェイで活躍する、Douglas Carter Beane氏。
ニューヨーカーらしい、テンポのいいセリフ回しになってますが、短い言葉でエッセンスを
表現する作業に、「まるで俳句を書いてるみたいだった。」と、苦労談を語ってます。
ただ、あまりにニューヨーカーを意識した、アメリカン・クラシックなジョークにこだわったせいか
後ろの方の席で誰かが、"Exclusive laugh"(排他的な笑い)と、評しているのが聞こえました。
つまり、この地域のアメリカ人以外、理解できない笑いであると・・・
例えて言えば、アメリカ人を吉本に連れて行って、関西ノリの笑いを理解しろというのと
同じ感じなんでしょうか・・・?^^:
そういえば、座席についている字幕ボードも、通常3か国語くらい選べる
のですが、今回は英語のみでした。
確かに、メトロポリタン・オペラは、ニューヨーカーだけでなく、世界中から人々がオペラを
観に来るところなので、あまり身内的なウケを狙うのは、私もどうかと思いますが、
個人的には、ジェネレーション・ギャップ的な部分もあるんじゃないかな?と思いました。
というのは、私的には、言葉の意味も、笑いのツボも抑えた上で、「まあ・・面白いけど、
腹抱えて笑うほどじゃない。」と感じる部分が結構あったのですが、隣席のおじーちゃん達は、
手を叩いて大笑い・・・
そのうち、ゲホゲホ咳こみはじめたので、「おじーちゃん大丈夫!?」と、心配してしまいましたが・・・^^;
そんなわけで、メトオペラ・プレゼンツのシュトラウス・こうもりから。
ドンペリ音頭・・・じゃなくて(笑)、「シャンパン・ポルカ」。
今シーズンのパフォーマンスは、2月22日まであります。
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