先日、ミツワの本屋さんの閉店セールで、80%オフで買ったこの本をちょうど読み終わり、「う~む、なるほど」とか感心してたところなのですが・・・
折しも、今朝のニューヨーク・タイムズに、こんな広告が載ってました。
「リアルではいい人であっても、インターネット上では、とんでもない悪人にされているかもしれない。」
インターネット上に書かれている、企業の悪口をサーチします!という会社の広告です。
う~ん・・・
前述の、「ウェブはバカと暇人のもの」では、ネガティブな書き込みをスルーする耐性のない企業は、ネットなんかするな、と言ってるんですが^^;
そして、「最大の自己防衛」とは、ネガティブな書き込みを見つけても、ネットのことをよくわかってない上司には報告しないこと、だそうです。
そういう上司に限って、焦って余計な「燃料投下」をしてしまい、企業のウェブが閉鎖に追い込まれるのだとか・・・笑
で、タイムリー?なことに、同じ日の朝刊の論評欄に、こんな記事が。
「ちょっと落ち着け」
先日、ISISによる、アメリカ人ジャーナリストの斬首シーンが You Tubeにアップされ、世界中にショックを与えたばかりですが・・・
オバマ政権は、それに過剰に反応し過ぎたのではないか?という記事です。
ISISに最も利害対立があるのはイラン、サウジアラビア、トルコで、この三国がイニシアチブを取るべきであるのに、オバマ大統領が You Tube のビデオに過剰反応してイラク再介入を宣言したばかりに、当事者の三国が後ろに下がって様子見してる・・・という論評から始まり、実際、ISISは、アメリカが対等に、直接対決するほどの相手なのか?という疑問を呈してます。
「ウェブはバカと暇人のもの」でも、ネットにあげられる意見は、大多数の意見と思われがちだが、実際はごく一部の人間の偏った意見だったりする、と書いてありました。
そういう意味では、ISISが You Tube にアップしたショッキングなビデオは、オバマ大統領にすら、ISISがアメリカ本土にすぐにでも攻め込んで来るほどの脅威であると、錯覚させるほどのネット効果を生み出したのかもしれません。
う~ん・・・企業のみならず、国家や大統領も、「スルー耐性」が必要ということなんでしょうか^^;
イラク再介入が、「ネットのことをよくわかってない上司による燃料投下」にならないことを、祈るばかりです・・・
でも、「弱腰」との批判で、アメリカ国内での支持率が落ち続けているオバマ大統領。
イラク再介入による「強いアメリカ」を強調するために、この You Tube 効果を利用したのは、あるいはオバマ政権の方だったのかもしれません・・・
それにしても、「ウェブはバカと暇人のもの」、何気にセールで買った本だったのに、国際外交まで応用できるほど、奥が深かったとは・・・^^;