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都会に疲れたニューヨーカーたちへ~NY ロックランドの週末


ハドソン川の向こうで過ごす 週末ガイド
by kawamuko
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2018年 09月 02日 ( 1 )

白鯨が生まれた家に行って来た

夏休み、マサチューセッツのタングルウッドに行ってまいりましたが、LENOX市街からの道すがら、アメリカ文学「白鯨」を書いたメルヴィルの家があります。
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普通の住宅地にあるので、見落としてしまいそうですが、ちゃんと看板が出ています。
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メルヴィルが住んでいた当時の納屋だった小屋が、見学者の受付場所になってます。
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見学の受付所に入るといきなり、モービィ・ディックこと、白鯨さんが、人食べてるし・・・^^;
実際、人喰いマッコウクジラというのは存在しないそうで、メルヴィルに濡れ衣着せられた?笑
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食べられてるのは、物語の最初の方に出てくるラドニーさんかな?
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売店には、メルヴィルさんのブロマイドと一緒に、オリジナル白鯨マグネットも売ってます。
白鯨さん、目座ってるよ~^^;
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これは、主人公のイシュメールが、銛打ちのクイークェグと出会った「潮吹き亭」のミニチュア。
細部までよくできてます~。
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メルヴィルはマンハッタンの裕福な家で生まれましたが、父親が事業に失敗して亡くなった後貧困に追い込まれ、20代の時に、一家に対する借金取りから逃げるために、兄の勧めで捕鯨船に乗り込みました。

しかし過酷な捕鯨船の仕事から脱走し、南洋の島で人喰い人種と生活を共にしたり、英国船に乗り込んで乱闘に巻き込まれ、刑務所に入れられたもののそこも脱獄、最後にはハワイで米国海軍に拾われて海兵となり、ようやくニューヨークに帰ることができたという、ワンピースも顔負けの大冒険をしました笑

そのメルヴィルが、若き日の冒険を「白鯨」に託して書いたのが、この書斎です。
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この日はあいにく曇っていてよく見えなかったのですが、この書斎の窓から見える山の尾根の形から、白鯨のアイディアを得たそうです。
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冬場には、こんな風に雪をかぶった尾根が、白い鯨に見えるのだとか・・・
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メルヴィルの手書き原稿。
メルヴィルはプロの小説家ではなく、物書きの訓練も受けてません。
貧困から10代で学校をやめざるを得ず、20代でもう一度学校に戻ったそうです。
ここに展示してある手書き原稿は、比較的きれいなものを選んであるそうで、多くの原稿は、誤字脱字がものすごいそうです。
それでも、彼が心に詰まったあふれる思いを、ペンに紡ぎだしてゆく勢いが、手書き原稿から感じられますね~。
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ちなみにこの家は、ガイドさんと一緒でないと中には入れません。
ご愛嬌なのが、若い女性のガイドさんが、「白鯨」を読み終えたことがないということ・・・笑
この夏、モービィディック・マラソンという、6日間で「白鯨」を読み終えるイベントに参加すると言ってました。

かくいう私も、「白鯨」は日本語訳で読みました・・
英語なら大抵の本は原語で読むのですが、これは第十五章くらいでギブアップ^^;
「白鯨」が出版された当時も、アメリカ人にとってすら、あまりの難解さから売れなかったというそうなので、私ごときが難渋したのはあたりまえ・・・笑

↓は、今回のバケーションの前に、ミツワの紀伊国屋で買って読み直した角川文庫版。
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本当にメルヴィルの鯨に対する熱い思いがぎっちりと詰まった本で、司馬遼太郎さんスタイルというか、本筋からそれて色々な文献を引っ張ってきて、鯨の歴史から生物学的考察や、鯨をテーマにした美術作品、果ては哲学に宗教まで論じ、加えてプロのライターではないので、情熱のままに書き綴り、結果、難解で長い本になってしまったんですね笑

彼がそんな風に情熱を燃やして、この大作を書いた書斎が見られて、私も感無量でした^^

お土産に、売店で売っていたガラス細工の白鯨を買いました~。
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お風呂場に、我が家の黒猫チャンドラーと並べて置いてみました^^
今年の夏の思い出です♪
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Arrowhead Museum
780 Holmes Rd
Pittsfield, MA 01201


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by kawamuko | 2018-09-02 11:19 | 番外 | Comments(2)


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